坂本真綾『トライアングラー』

菅野さんとのゴールデンコンビ復活ということで、かなりの期待を持って購入したのですが、正直首を傾げざるを得ない出来でした。
今の真綾さんはやりすぎくらいに表情をつけて歌っているのに、菅野さんが以前組んでた頃の無色透明な真綾さんのボーカルを前提にして曲を作ってるので、全くもって声と音楽がかみ合ってないように感じるのです。
これは、どちらが悪いということではないです。
真綾さんとしては、菅野さんから離れて音楽をやって成長した証を見せた結果でしょうし、菅野さんから見れば坂本真綾という素材を最高に活かせると信じている調理法を実践した結果でしょう。
不幸にも二人が頑張るほど正反対のベクトルへ向かってしまった、それだけのことだと思います。