交響組曲「ドラゴンクエストⅧ」新春公演


出かけてきました。
東京でドラクエ8のコンサートはこれが2回目です。
昨年の夏聴いた時は大いに感動し、最初から最後まで涙が止まらなかったほどで、
今回も大いに期待していたものです。


会場はお馴染み東京芸術劇場
今回も幸運なことに2階席の中央前方の席を入手できました。
音は1階のほうが良いのかもしれませんが、オケ全体を見たいので筆者はいつも2階です。
ステージを見ると、おや、ピアノがある!?


前半……んー、普通だなぁ……。
夏に1度聴いていることもあるのでしょうが、今ひとつ響いてこない……
「急げ!ピンチだ」のパーカスソロとか聴き所は確かにありましたし、
生のオケの音の迫力もあったんですが、全体的に微妙にズレがある感じでした。
あ、すぎやま先生のMC、特に打楽器の紹介はかなり面白かったです。


ところが、後半になると一変。
ようやく暖まってきたのか、すぎやま先生と都響が本領を発揮し始めました。
こうなると日本屈指の実力がある都響のこと。
弦のまろやかな美しさ、金管セクションの迫力など、もはや並の音の力ではないですし、
「王宮のガヴォット」における高橋さんのトランペットソロ、
「終末へ向かう」の山本さんのヴァイオリンソロはさすがに素晴らしかったです。
ドルマゲス」における低音パートの凄みは恐いくらいで、
おおぞらに戦う」の総力戦とも言えるオケ全体の迫力にはただただ感動。
そして終曲「空と海と大地」。
この曲はCDも含めてこれまでのオケ版では原曲(ゲーム)にあったピアノが削除されていたことから、
前半から中盤にかけてが冗長で面白みに欠けるものになっていました。
しかし、すぎやま先生は今回ピアノを初めて追加したのです。
その結果は……大感動。もうこれ書いてるだけで思い出して涙出てくるほどです。
アレンジこそ原曲とは異なっていましたが、ピアノが入る事の効果は計り知れず、
これこそが本当に聴きたかった「空と海と大地」なのだと思いました。
今後も演奏するときは是非ピアノ入りにして欲しいですし、
CDも今回のアレンジでの再録音を切に願うものです。


前半こそ普通でしたが、後半がそれを補って余りあり、大満足のコンサートでした。
すぎやま先生もお元気そうでなによりでしたし。


さて、今度の夏のコンサートはアンケート結果をもとに曲目を決定するとのことで、
今回アンケート用紙が配られたわけですが、選べるのがたった5曲。
……そんな、どうしろというのですか……
で、悩んだ末筆者が選んだのが次の5曲。


「序曲」(1)「竜王」(1)「戦火を交えて〜不死身の敵に挑む」(5)
「遥かなる空の彼方へ」(7)「ドルマゲスおおぞらに戦う」(8)


「戦火〜」と「ドルマゲス〜」は無条件で確定。あの迫力には抗し難いです。
1の2曲は演奏機会が少ないので生で聴いてみたいということから。
「遥かなる〜」は個人的に屈指の美しさだと思うので。あと7の曲も演奏機会が少ないですし。
でも「序曲」は必ず入るでしょうから、「スフィンクス」(7)にすればよかったかもしれません。
あとピアノ入りなら「空と海と大地」は入れて欲しい、などと書いていくときりがないですが、
果たして結果はどうなるのでしょうか?