平野綾「明日のプリズム」


明日のプリズム


最近はプレイボーイに出たりとすっかりブレイクした感がある平野綾さん。
これもハルヒの影響に他ならないわけで、まぁ、筆者もそれに乗ったクチですが。
特に今回のCDは前作(涼宮ハルヒの詰合)が良かったこともあり、大いに注目していました。


期待に胸をふくらませ購入してから1週間ちょっと、何度も聴いたのですが……
聴きながら正直首をかしげざるを得ませんでした。ありていに言えば外れかなぁと。
綾さん自身ロック好きで、そういう方向性でやりたいというのはわかります。
筆者としても前作(詰合)は好きですし、ロックが合ってないとか間違いとは思いません。
(もっともこの路線だと奈々さんがかなり高みに登ってるわけで、今更それを追うのかという
疑問もなくはないですが……)
ただ、今回の「明日のプリズム」は なまじ前作(詰合)の評価・人気が良かっただけに
「こういう路線をやっておけば売れる」という意識が(周囲も含めて)働いてしまったように思えるのです。
前作にはひたむきさや勢いがあって、まさに槍のように心を貫かれた感があったのですが、
今回は余計な意識が入ったあまり、そうした真っ直ぐな感情がスポイルされてしまった気がしてなりません。


カップリングの「ヨロコビの歌」に関しては悪くないものの、
残念ながら感銘を受けるほどではなかったです。
もっともこれは綾さんがまだ若く経験が少ないからだと思うので、
何年か後に歌えばもっと聴かせるものになりそうな気がします。


今回はちょっと残念でしたが、今後の成長から目が離せないことには変わりありません。
一つ望むとすれば、決して守りに入らず新しいことにどんどんチャレンジしてほしいということ。
なんといってもまだ若いのですから。