登山用アプリ

筆者は年数回登山で遠征します。今年は安達太良山と白山でした。以前は登山というと下のような紙の地図を使っていました。

こうした紙の地図は今でも一覧性があって便利なのですが、登山時開くのはなかなか大変ですし、別にGPSがないと正確な現在位置はわかりません。コンパクトなGPSも最近はあって、筆者もいくつか使ってみましたが、途中で勝手に電源が落ちていたりと使い勝手は今ひとつでした。

そこで最近活用しているのがスマホ用地図アプリです。最近は登山に特化したものも多く出ていますが、筆者が使っているのは下の二つです。


上の「山と高原地図」アプリは紙の「山と高原地図」と同じものがアプリになったものです。アプリ自体は無料ですが、各エリアの地図は別途購入する必要があります(高尾山詳細図のみがお試し版としてついてきます)。1エリアにつき450円なので、紙の地図よりは安いですね。地図は予め端末にダウンロードするので、電波の届かない山中でも使えます。

端末のGPSをオンにすれば現在地がわかりますし、現在地の高度も表示されます。また、GPSのログを取ることもできますし、ログをメールに添付して送付することも可能です。欠点はあくまで紙の地図ベースなので、拡大縮小しても地図の縮尺が変わらないことでしょうか。ただ、長年見慣れてる「山と高原地図」をそのままコンパクトな形で持ち出せるのはありがたいです。
もう一つの「FieldAccess」はオンラインの電子国土地形図を閲覧できるものです。

地図データ自体はオンラインですが、事前に特定範囲の地図をキャッシュできるので、電波の届かない山中でも使えます。こちらのアプリのメリットは拡大縮小すると地図の縮尺が変わることですね。「山と高原地図」は地図上にコースタイム等の書き込みがある分、どうしても等高線などの情報が見辛いので、こちらのアプリも併用しています。ちなみに、こちらもGPSログを残すことが可能です。

上のスクリーンショットが先日白山に登った時のものです。距離・高低差といったデータをアプリ上で見ることができます。なお、こちらはiTunes上からログデータのダウンロードが可能です。ちなみにどちらのアプリのログファイルもそのままカシミール3Dに読み込ませることができるので、デジカメプラグインを使って撮った写真にジオタグを書き込むなど色々活用出来ると思います。。

(白山は花が綺麗でした)

どちらのアプリも便利なのですが、共通の欠点はやはりバッテリーを食うことです。便利だからと使いまくるとあっというまに電池切れます。どのみち山中では電波は届かないのでデータ通信機能は全てオフにするべきでしょう。それでも縦走で1日8時間とか使おうとするとおそらく電池がもたない(放っておいても1時間で十数%減ります)ので、予備バッテリーを持ち歩くことになりますが、そうなると装備の重量とのトレードオフということになってしまいます。

もう一つ、山で気をつけなければいけないのが天気の急変です。機種によりますが、特にiPhoneは水に弱いです。筆者も白山の帰り、猛烈な風雨に見舞われ、iPhoneをザックの中に入れていたにもかかわらず水没状態→交換になってしまいました。予め防水ケースに入れて持ち歩くなど雨対策は万全にしておくべきでしょう。

とはいえ、山の中で現在地が分かるというのはやはり非常に便利ですし、道迷いなどの危険も減らせます。アプリを上手く活用して楽しく安全に登山したいものです。