アキバ系を無礼るな


奈々さんライブでギター担当のイタルビッチさんこと渡辺格氏のブログに興味深い話が。


渡辺 格〜Life In The Slow Lane〜 : 米タワーレコードの破綻


内容としては米タワレコの破綻についての考察と、パッケージソフトの未来への憂慮、
ひいてはアルバム文化の崩壊に対する危惧といったところですが、
興味深いのは格さんが「アキバ系アーティストのファンの人たちこそが、
パッケージソフト市場を支える大きな勢力となるのかも」と考えていることで、
このあたりは奈々さんのライブでアキバ系ファンの勢いを肌で感じている
格さんならではという感じがします。


この格さんの考察には筆者も大いに同感です。
格さんがアキバ系ファンを「今現在最もパッケージソフトにロマンを持っている購買層」と
位置づけているのも面白く、思わずひざを打ちました。
確かにアキバ系のファンの蒐集欲や自らのコレクションに対する思い入れには目を見張るものがあります。
加えて彼らの中には(筆者も含めてですが)、パッケージソフト(CDやDVD)を買うことで
自らの憧れの対象であるアーティストや声優を支えているという意識が非常に強いように感じます。


そのコアさゆえに、時にメディアで情報操作かのような不当な扱いを受けたりするわけですが、
フィルターを外して見れば、これほど商売的に美味しい市場はないのではないでしょうか。
例えば、次世代DVD規格でHD DVDBlu-ray陣営が争っているわけですが、
この競争の鍵を握っているのも、彼らアキバ系の購買力という気すらしてくるのです。


考えてみればパシフィコクラスの会場でソールドアウトできる歌手なんてそうは多くないわけで……