Astell&Kern AK10

最近ラブライブとのコラボ版が発表され話題のAstell&Kern AK10ですが、筆者は昨秋の発売直後から元となった製品を使用しているので、この機会に簡単に使用感をレビューしてみたいと思います。
http://www.iriver.jp/products/product_102.php
AK10はスマートフォンとデジタル接続することによって音質を向上させるポータブルヘッドホンアンプです。もっとも付属ケーブルはLightning用なので実質的にiPhone5以降専用と言ってよいでしょう。
ウリはこの小ささですが、筆者は手にした時意外と厚いなと感じました。ただ、他のポタアンに比べると圧倒的に小さいです。

肝心の音質ですが、特に味付けをすることなくヘッドホンの良さをそのまま引き出してる印象です。以前レビューしたPHA-1とHP-P1の中間の音で、接続するヘッドホンを選ばないと思います。
使い勝手ですが、ボリューム表面がツルツルで乾燥した時期などは特に回しづらいです。加えて回す際にクリック感がないので本当に回ってるかが良く分からないことも多々あります。ボリュームはiPhone本体と連動なのでiPhone側で大まかな調整をしてAK10側で微調整するのがよいでしょう。
側面には再生一時停止、曲送り、曲戻しのボタンがあり、これは非常に便利です。
バッテリーは公称11時間ですが、実感としては9時間ちょっとで、この点はまずまず優秀だと思います。ただ、使用中に残量が分からないのは次作で改良してほしいところです。

付属品のケースは裏側が二重になっており、間にベルトなどを通すことができます。また、このケースはゴムバンドでiPhone本体に固定できるのですが、iPhoneの画面が一部見えなくなるのであまり使い勝手が良いとは言えません。
そこで、筆者はウエスト用バッグ(バンナイズ社のデジアナ格納庫)のベルト通し部分にAK10を固定しています。この使い方だと、最初の選曲さえしておけばiPhoneをバッグ内にしまった状態で操作(ボリューム、一時停止など)が出来るので便利です*1。ただ、ケーブルの長さがぎりぎりなのでもう少し長めのケーブルを出して欲しいものです。ちなみに以前上海問屋で売っていた謎のLightning延長ケーブルでは認識をしませんでした。

最近はハイレゾ対応プレイヤーでも5万円以下のものが出てきており、本商品の立ち位置が微妙になりつつもありますが、iTunesで曲管理をしている人、基本iPhone一台で済ませたいけど少し音質を上げたい人にはオススメだと思います。

*1:もっともこの使い方は筆者がiPhoneiPod専用として使っているから便利なのであって、電話やその他アプリを併用するには不便です。