FiiO E1

今年に入って海外の通販サイトから面白そうなものをいくつか直輸入しているのですが、今回はその第1弾、『Fiio E1』を紹介したいと思います。

写真を見るとただのiPodのリモコンのように見えますが、実は左のDock部分にヘッドホンアンプを内蔵しています。ちょっと前に同じFiiOの「E5」というポータブルヘッドホンアンプが話題になったのですが、これはそのiPod特化版とでも言えるでしょうか。E5と違うのは電源をDock経由でiPod本体から取るので充電がいらないこと(E5はUSBから充電をする必要がありました)と、リモコン機能が付加されていることです。ただしE5にあったバスブースト機能は省かれています。
音の傾向ですが、特に色をつけることなく見通しが良くしてくれる印象です。筆者が主に使っているPHILIPSのSHE9700は低域が強めなのですが、E1を通すと低域の強さがあまり気にならなくなります。おそらく見通しが良くなることで、低域にマスクされていたその他の細かい部分が聴き取れるようになるからではないでしょうか。
リモコンは曲の再生/停止、音量調節、曲送り/戻しが可能です。確かに便利なのですが、反応が良すぎるのかちょっと触れただけで曲がスキップされてしまいます。また、リモコンの裏面がクリップになっているのですが、表面全面がボタンになっており、ボタンを押さずにクリップを拡げるのが非常に困難な造りとなっています。これらはホールドボタンがあれば回避できるのですが、残念ながら省略されており今後の改良が望まれるところです*1
なお、E1を装着するとiPod本体での音量調整は不可能になります(それ以外の操作は可能です)。これはiPod本体のボリューム回路をスルーするためで、それゆえに音質が良くなるのですが、これにも一つ欠点が。実はiPod本体からE1を外すと音量の設定が無効になり、再度接続した際には最大音量になってしまうのです。不幸中の幸い、最大音量でも耳が壊れるほどではないのですが、それでも耳に良くないことは間違いないので、再生するまえに音量を下げる作業が必要となります。
このE1ですが、筆者はDealExtremeという通販サイトから購入しました。香港の業者ですがPaypalのアカウントさえあれば日本からでも簡単に利用できます。注文から受け取りまでは10日から2週間くらいです。今回は4月5日に注文し、4月15日に受け取れました。ただ、以前E5を注文したときは、ちょうど中国の旧正月に時期だったこともあり1ヶ月以上かかりました。Trackingが香港と日本の郵便局のサイトで追えるので、それを見つつ気長に待つのが吉でしょう。
ちなみに、そこまで待てないという方は日本のアマゾンでも買うことはできますが、送料を入れると3,000円近くかかります。DealExtremeだと$19.51(送料込)で済むので、個人的にはこちらがお薦めです。DealExtremeで検索すると利用方法を解説されている方のページがヒットするので参照されると良いでしょう。このサイトには他にもいろいろと便利そうなグッズが売られているので、興味がある方は漁ってみるのも面白いかと思います。ただし、怪しいグッズも多いのであくまで自己責任で。

*1:ちなみにiPod本体のホールドボタンはE1のボタンには無効です。