ヘッドホンのおはなし(ぷちレビュー付き)

去年心の赴くままに衝動買いしてたら、ヘッドホンが2つ増えていましたw そんなわけで、何を買ったか晒しつつ、簡単な感想なぞ書いてみようと思います。

左から

AKG K701
SENNHEISER HD580
beyerdynamic DT990PRO
SONY MDR-CD900ST

です。
この中で一番古参はSENNHEISER HD580です。もうかれこれ7〜8年は使ってるんじゃないでしょうか。当時約3万円で購入したので、この中では購入価格が一番高いヘッドホンですが、海外では2万円弱で売られていたようです。音の特徴は芯のしっかりした低音と、解像度の高さの中にあるほのかな柔らかさ。特に丹下桜さんの声とは相思相愛で、購入当時は上位機種のHD600と並んで定番の機種でした。今だと釘宮病の人にもおすすめではないでしょうか。HD580とHD600は生産終了となりましたが、現在は後継機のHD650が売られています。HD580よりワンランク上の音で、通販サイトでは3万円前後で買えるようです。
続いては写真一番右のSONY MDR-CD900ST。モニター用ヘッドホン、ようは業務用です。どこのスタジオにも転がっているというシロモノで、レコーディング風景の写真で見覚えのある方も多いのではないでしょうか。特徴はその用途のとおり、何の味付けもない素の音が出てくること。筆者が持っている中で一番安い(約15K)にも関わらず、解像度だけなら他のヘッドホンに引けを取りません。元々の素材の味を知りたい時には最適なヘッドホンですが、悪いものもそのまま出してくるので寛いだリスニングには辛いかもしれませんね。ちなみに、業務用なのでケーブルは3m標準プラグのみという仕様ですが、筆者のものはコードを1.2mのところで分割してミニプラグを付けることで、ポータブル環境でも使えるようになっています。なお、カスタマイズはメイクアップカンパニーさんにお願いしました。こちらは本機の正規代理店で安心ですし、普通にCD900STを買う場合でも一番安いお店なのでおすすめです。
次は、beyerdynamic DT990PRO。昨年夏に約2万円で購入しました。解像度も高いですが、太い低音を中心としたパワーで押すタイプで、この中ではロックとの相性が一番良いです。また、録音の悪さをある程度ごまかしてくれるのもこの機種の利点で、残念ながら録音に恵まれない水樹奈々さんの曲を聴くには最適のヘッドホンです(2ちゃんねるAV機器板のアニソンヘッドホンスレでも真っ先に薦められます)。
最後はAKG K701。言わずと知れた「澪ホン」です。去年の12月に約25Kで購入しました。本国の実売価格を考えるとこの中では最上位のヘッドホンです。その音はさすがAKGのフラッグシップ、一枚ベールを剥いだかのような中高音の見通しの良さは特筆ものです。不得手なジャンルはないですが、とみに女性ボーカルやピアノとの相性は抜群です。残念ながら最近生産終了になったようなので、欲しい人は急いだほうが良いかもしれません。
ところで、これらのヘッドホンはインピーダンスが高いものが多く(HD580で300Ω)、パソコンやポータブル機のヘッドホンジャックではその実力を発揮しないものも多いです。そこで欲しいのがヘッドホンアンプです。

こちらは真空管を使ったタイプのもの。市販品ではなく友人の御尊父に作っていただいたものです。真空管というと柔らかい音のイメージですが、チューニング次第ではデジタルアンプ真っ青のシャキシャキの音にもなるそうです。この機体に関しては筆者の好みで柔らかいチューニングにしていただいています。
もっとも最近はパソコンに取り込んだ音源を聴く人が多いと思いますが、そうした用途の製品も売られています。

写真は米NuForce社のIcon uDAC2というものです。パソコンのUSB端子に接続するもので、ヘッドホンアンプとしてだけでなく、DAコンバータ及びDDコンバータ(USBからのデータを同軸デジタルに変換)としても使えます。サイズは手のひらに収まるほどで、電源もUSBからなので、ノートPCと一緒に持ち歩くこともできますね。このサイズかつ$129と比較的安価なものですが、実力は侮れません。ちなみに日本で買うと約15Kするので、円高の今なら米アマゾンで買うのがおすすめです(そう壊れるものでもありませんし)。
最後に、ヘッドホンを買う際はお店に自分の好きな音源を持って行って試聴をするのが一番ですが、最近はヘッドホンも数が膨大でどれを聴いていいか分からないという場合もあるので、おすすめヘッドホンを予め人に訊ねるのも良いでしょう。先ほども触れた2ちゃんねるのAV機器板にはヘッドホン関係のスレが多いですが、アニソン好きには「【アニソン】ヘッドホンイヤホンを語ろう 」スレッドがおすすめできます。よく聴く音源と予算を書いて(例:主に聴くのはみのりんやスフィア、予算は20K)質問すれば、割と親切に答えてくれます。