NANA MIZUKI LIVE GRACE 2011 -ORCHESTRA-

[オープニング]チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 第一楽章冒頭
1.天空のカナリア
2.Tears' Night
3.undercover
4.ファーストカレンダー
5.テルミドール -Vingt-Sept-
6.PHANTOM MINDS
7.MARIA&JOKER
[衣装替え]あの日夢見た願い
8.Justice to Believe (MUSEUM STYLE)
9.オルゴールとピアノと
10.LOOKING ON THE MOON
11.大好きな君へ
12.Astrogation
[衣装替え]ラヴェル ボレロ
13.Orchestral Fantasia
14.ETERNAL BLAZE
15.Crystal Letter
16.Heart-shaped chant
17.深愛
<アンコール>
18.SUPER GENERATION
19.Sing Forever
<ダブルアンコール>
POWER GATE(会場全員で合唱)

奈々さんの曲でフルオーケストラ、しかも横浜アリーナということで、当初発表を聴いたときは(なまじ割とクラシックに通じてるだけに)正直不安に思ったものです。しかし、さすがは奈々さん、フタを開けてみればいつも通り。いやいつも以上だったかもしれません。
ステージはオケが約90人にコーラスが約30人、途中からチェリボが加わり「Heart-shaped chant」と「深愛」では上松美香さんまで登場するという超大所帯。この音の洪水を背中で全部受けとめ、力に変えて歌い上げる奈々さんは素晴らしかったです。特に間奏のコーラスまで生で完全再現してくれた「Justice to Believe (MUSEUM STYLE)」は圧巻でした。「テルミドール」の洒落たアレンジも良かったですね。
一方でアコースティックコーナーは超小編成。「オルゴールとピアノと」は大平さんのピアノだけ、「LOOKING ON THE MOON」と「大好きな君へ」は大平さんに加えて格さんのアコギと福長さんのパーカッションという編成でした。フルオケが豪華なデコレーションケーキだとすれば、こちらはシンプルな和菓子。どちらも捨てがたい魅力がありました。2〜3百人くらいのホールでアコースティックライブとかやって欲しいなぁと思いましたが、今の人気を考えると難しいでしょうねぇ……。それにしても、チェリボの音、特に格さんのギターは聴くと安心しますね。
演出は冒頭空中から登場するのと中盤トロッコで会場一周したくらいで、普段より控えめでしたね。衣装替えのボレロ(さすがに途中端折っていたと思います)のとき、スクリーンで楽器紹介をしたのには、なるほどと膝を打ちました。
ちなみに音に関しては意外と大丈夫でした。ホールが広いだけに当然オケの音もマイクを通してだったのですが、横アリ自体の音響特性の良さでしょうか。少なくとも筆者が直近で聴いた某有楽町のホールAとは雲泥の差でした。
アンコールのMCでは次なるツアーの発表もありました。5月から7月まで12カ所14公演ですが、その中になんと筆者の出身地である浜松(アクトシティ浜松)が! 自分の生まれ故郷で奈々さんが見られるとは胸が熱くなります。その他、金沢や岡山など初めての土地もありますし、全部はさすがに無理にしても出来るだけ多く行けたらなぁと思います。