真珠腫性中耳炎ふたたび

筆者は2年前に急に右耳の聞こえが悪くなり、「真珠腫性中耳炎」との診断を受けました。5時間を超える手術の末、現在は耳鳴りこそするものの日常生活や趣味に支障がないほどに回復しました。
ただ、当時言われたのが「左耳もなる可能性がある」こと。「真珠腫性中耳炎」は耳に溜まった垢などに細菌が繁殖し、周囲の組織を侵す病気で、通常の人は問題ないのですが、
筆者の場合鼓膜の手前辺りの耳道にくぼみがあり、そこにカスがたまって発症する可能性があるのだとか。
で、定期的に診てもらっていたのですが、9月の検診の際、初期段階ながら左耳に発症してることが判明。初期ならリスクも低いということで手術することにしました。それが10月はじめのことです。
前回は4日入院したのですが、今回は1泊2日。入院日の午後に手術で翌日昼には退院という慌しいもの。ちなみに他の病院では3週間なり1ヶ月入院が必要らしく、入院期間が短いのは仕事面でも金銭面でもありがたいです。
手術は耳の後ろを切って、中の真珠腫を取り出すというもの。前回はかなり内部まで進行してたので骨に穴を開けるという大掛かりなものでしたが、今回はそこまでではなく。
とはいえ骨を削る必要はあり、その音は思い出したくもないです。結局3時間ほどで終了しました。前回より簡単とはいえ長丁場です。
その後一ヶ月は患部が固定されるまで耳にタンポンのようなものを詰めておく必要があります。この間左はほとんど聞こえません。いちおう日常生活は送れて、髪を洗っても大丈夫なのですが、耳に水が入らないように注意をしなくてはなりません。あと、朝晩に耳に薬を点す必要があり、これが大変。一度仕事で帰宅が深夜2時になったときはどうしようかと思いました。
そんなこんなで昨日詰め物がとれました。医者いわく術後の経過は順調とのことです。ただ、聴力は術前に比べると明らかに落ちています。耳鳴りとノイズ(ホワイトノイズみたいな感じ)が続いています。まだ出血があり腫れも残っていると思われるので、それが収まれば治るだろうとは思っているのですが、この趣味をやってる人間にとっては精神的に辛いのも事実。聴きたいCDも溜まってますし、ライブも近付いていますから、早く治して以前のように楽しみたいものです。