radio minorhythm 公開録音

当日の衝撃から立ち直れず、というのは半分冗談ですが、メモ取ってた割にすっかり書くのが遅れてしまいました。というわけで、先週土曜日のみのりん公開録音のレポでございます。
会場は渋谷C.C.Lemonホール。というより渋谷公会堂といったほうが馴染みがありますかね。筆者的には丹下桜ラストライブ最前列という強烈な思い出が残っている会場です。外観はすっかりリニューアルされてますが、中には往事の面影が残っていました。
今回、事前のグッズ販売はスルーしてしまったのですが、どうやら瞬殺だったもよう。エナメルバッグは持ってる人のを見たらちょっと欲しかったなぁと思いましたが。15時頃座席抽選を行い、やや後ろよりながらもほぼ中央の悪くない席をゲットしました。
16時定刻に公録がスタート。幕が上がるとセットのソファにみのりんが。このセット、みのりんの部屋を模しており、犬のムクや藤岡(ぬいぐるみのほう)も自宅から連れてくるという凝りよう。公録の模様についてはラジオを聴いていただければということで、内容は割愛しますが、ダーツの腕前*1を披露したりと見所満載。まぁ、なかなかラジオ的でない進行でしたがw
なんといっても良かったのがギター弾き語り。「HEROINE」にも入っている「jelly beans」とオリジナルの「カラフライパンのうた」「一等星」の3曲でしたが、ボイストレーニングの効果か以前より声が強くなってるのに感心しました。
小一時間ほどで公録は終わりました。さて、あとどうするのかと思っていると、ステージ上に長机がセッティングされ、スクリーンに映像が。過去のリリースを振り返り、そして……
11月26日(水) ニューアルバム「Parade」発売
そしてアルバムのメインとなる新曲「Voyager train」のPVがフルで披露されました。この曲がまたおそろしく良いです。Bメロからサビへの強烈な疾走感は鳥肌ものでした。
みのりんランティスの斉藤プロデューサーが登場し、実はこの日のメインである「制作発表会」に突入。まぁ、今にして思えばこんな中途半端な時期に公録をやるとか、わざわざ一般から記者を募集するとか伏線はあったわけですが、このときは急展開に唖然とするのみでした。
◎ニューアルバムと「Parade」というタイトルについて
・前回の「Contact」では周囲のスタッフ主導で制作が進んだが、今回は制作当初からみのりんが参加し、思ったことをスタッフに伝えていった。タイトルの案についても何度も斉藤Pに提案した。
・暖かみの感じられ、そして聴く人みんなと一緒に進んでいくような勢いのあるものにしたいというところから「Parade」というタイトルに決めた。「Adventure」という案が出てそれを発展させたもの。
・前作よりも強く前へ進んでいく、まさにみのりんがパレードの先頭に立ってみんなを引き連れていくようなイメージ。
◎1年前(「Contact」)との違いについて
・今現在の自分のレベルを受け入れられるようになり、自分自身に対し求めるものが多くなった。
◎どんなアルバムにしたいか
・人の体温が感じ取れるようなアルバムに。
つづいてデザインプロデューサーの小島冬樹さんが登場。
◎デザインコンセプトについて
みのりんからさまざまな要望を受け、その要望=夢を全て入れて組み立てた。暖かみの感じられるカラフルなものを目指した。
ここで限定盤の「Dream Limited Edition」が発売も公表されました。写真集付きの豪華ボックスで価格は通常盤の800円増し(3,800円)。絶対に損はさせないと斉藤Pが力説されてました。
さらに「Voyager train」の作詞者・畑亜貴さんと作曲者・菊田大介さんが登場。
◎新曲「Voyager train」について
・(菊田)これまでの流れを壊さず、かつ新しいものを目指した。かなり煮詰まり、斉藤Pに夜中何度も電話したりもしたが、最後は本能のままに作った。
・(畑)みのりんがまだまだ変わっていき走っていくところから、みのりんという列車に聴く人が乗って一緒に走っていくというイメージを詞にした。
・(小島)この曲を聴いたことでキーとなるビジュアルのイメージが広がった。
ここまででも十分なサプライズだったのですが、斉藤P曰く「アルバムを出したらもう一つやることが」と。
茅原実里〜Live Tour 2009〜開催決定
2月7日の神奈川を皮切りに、名古屋・東京・福岡・広島・大阪・札幌・新潟と国内で8公演(追加の可能性大)。さらには台湾・中国でのライブへの参加も決定。バンマスの須藤賢一さんも登場し、ツアーの意気込みを語ってくださいました。
最後は「Voyager train」の生歌披露。結局約3時間の衝撃のイベントでした。
まさかのアルバム&ツアーの発表、正直ここまでやるかと思いました。前回からたった1年でこの規模。ランティス的にはこれは大勝負でしょう。特に斉藤Pは立場懸けてるはずです。でも、これが成功すれば(間違いなく成功するでしょうが)、完全にみのりんランティスのエース扱いでしょう。
そんな衝撃もありつつ、今回嬉しかったのはみのりんみのりんを支えるスタッフの絆の強さがわかったことです。畑さんも菊田さんも小島さんも斉藤さんも須藤さんも、みのりんを心から愛していることが言葉のひとつひとつから伝わってきました。「雨上がり〜」のレビューで「みのりん・畑さん・菊田さんの3人が揃うと魔法が使えるのでは」と書いたのですが、この日の様子を見たら良い作品が出来るのは当然だと納得しました。
前回のツアーで圧倒された身としては、海外は無理としても国内だけでも全部行かねばなりますまい。気がかりなのはただ一つ。個人的に来年春と予想している奈々さんのツアーと被らないか。みのりんファンと奈々さんファンの兼業は多いだけに、ぜひ関係各位には空気を読んでいただくことを期待します。

*1:これが完全に野球投げ(しかもコントロール抜群)で、ダーツがボードに刺さるときにドスドスという通常あり得ない音が。