クラシックブームなのか?


最近クラシックが流行りらしい。
きっかけは言うまでも無く「のだめカンタービレ」。
と同時に、ベスト盤みたいなのが百万枚売れたとか売れないとか。


低迷するクラシック業界にとっては千載一遇のチャンスだと思うのですが、
どうも今の所それを生かすような動きがない気がするのですよ。
もっとも、レコード会社は先述のベスト盤みたいなの出して大当たりさせてて、
流石にプロモーション上手いなぁと思うわけですが。
問題なのは評論家とかレコ芸とか、とにかくクラシックが広まらないと困る人たち。
(いや、のんびりしてるってことは困ってないのか?)


クラシックというのは、曲の良さよりも演奏者の良し悪しにかかってくることが多く、
曲の本質に迫る名演に巡り会う事が奥深いクラシック音楽への第一歩だと筆者は思うのです。
のだめ読んでクラシックに興味持って、手始めに先述のベスト盤みたいなのを買って聴いた人たちは、
実はクラシック世界の入り口にも達していないわけで。


この人たちをクラシック世界の中に引っ張り込めればいいわけですが、
今のままではベスト盤で満足してそのまま離れて行ってしまうか、
あるいは↓こんなCDに手出した挙句「クラシックってつまんない」とか思われるのがオチでしょう
ブラームス:交響曲第1番~のだめカンタービレ
(ところで筆者はこのCD聴いた事ないわけですが、ダメなのは聴かなくてもわかります。
 理由は簡単。指揮者もオケも自分の名前が残らない仕事を真面目にやるわけないから。
 まぁ、こんな仕事請けた指揮者とオケがいるだけ奇跡みたいなもんですが)


そこで、正しく入り口に導いてやる必要があるわけですが、
それが出来るのはとりあえず評論家の連中くらいしかいないのですよ。
例えば講談社現代新書から『新版・クラシックの名曲・名盤』なんて本が出てますが、
同じようなコンセプトでのだめに出てくる曲の名盤を紹介する本を出して、
書店でのだめの単行本の横に平積みしとけばかなりいけるのではないかと。
単行本でなくてもレコ芸あたりでやるとか。
で、本を読んだ人がCD買ってクラシックの本当の面白さとか凄さを知れば、演奏会に足を運ぶ人も
増えるでしょうし、クラシック業界全体の底辺拡大につながるのではないかと思うのですがどうかと?
コーホー先生あたり焚きつけてやりません?>講談社or音楽之友社


そういえば「スウィングガールズ」がヒットした時もジャズにとってチャンスだったのに、
結局何もせずに逃したような気がしたなぁ……